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「アマゾンの奥地」へ行ってしまいそう!

月刊コンピュータテレフォニー 6月号への執筆より

マーケティング最前線:連載第125回 2013年5月20日

「アマゾンの奥地」へ


ネットであれ、リアル店舗であれ、欲しい商品は出来れば安く購入したいと思う気持ちは誰でもある。価格比較サイトのようなところで、すべての商品の最安値がわかればいいのだが、実際にはそうはいかない。

ある日、少し気に入ったショルダーバックをお店で発見。でも、商品の割には価格が見合っていないと思って購入しなかった。その後、同店のバーゲン時期にそのバックを見かけたが、10%安くなっていたものの割引率が不満だったので、また購入せずにいた。

だが、気になったので通りかかった際には、たびたびお店へ入って価格をチェックしていた。結局、価格だけが不満だったから、そんな行動をしてしまったのだろう。このような経験は誰しもきっとあるはずである。そして、売れたと知ると、「あの時買っておけば良かった」と悔やむこともあろう。

1年後に、ネットのショッピングモールのアマゾンで、そのバックを偶然見つけた。お店と同様に10%割引となっていたので、購入しようかどうか迷ったが、結局、サイトのカートに入れっぱなし。

すると、割引価格はある期間を経て元の定価に戻っていた。ところが驚いたことに、その後アマゾンからのレコメンドメールで半額に近い価格になったことを知らせてきた。

まるで、自分の行動を見ていたかのようなレコメンドで、今度は躊躇せずに背中を大きく押されて購入した次第だ。これがアマゾンのプッシュ手法の妙で、普通なら購入しなかったパターンだと思うが、このようにネットの巧妙なレコメンドに攻められることが多々ある。

自分にとっては欲しい商品であったが、冷静に見ると一般的には不人気商品だったのであろう。メーカーもアマゾンも、最終底値を半額にしてでもきっと完売したかったのだと思う。その商品はその後、メーカーのサイトにおいても、また検索上でも見つからない状態になった。

たまたま、日経トレンディ誌でアマゾンでの底値買いの記事があり、そのなかで想像を超えたアマゾンの異常な値動きが細かく解説されていた。「アマゾンは本当に安いのかどうか」の疑問について同誌編集部が実験したようだ。

私自身も面白い価格変動を経験したわけだが、アマゾンはどうしても売りたい時は一気に値引きするところがスゴイ。また、テレビ東京では「快適! Amazon生活」というタイトルで、アマゾンだけでどんな生活ができるか? どれだけ素敵な部屋を作れるか? という番組も放送していた。

これもなかなかの販促になろうと思いながら、つい自分も観ているうちにどんどん欲しいものが増える、まるで「アマゾンの奥地」へと進みジャングルから抜け出せない感じになる。

仕事柄、ネット通販からのレコメンドメールやお知らせメールは受け取るようにしており、行動ターゲッティング広告も有効視にしている。ネットショッピングモールでチェックした商品が、ニュースサイトなどでモーションウィジェットの「おすすめ商品を優先的に表示」機能によって表示され、"この間、チェックしたなぁ"と自ら思いながら、ついつい何回もクリックしてしまうのも職業病なのかどうか。

広告やマーケティング、あるいはネットの販促を仕事にしている人種は、案外アマゾンに攻められやすいのかもしれない。

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[「アマゾンの奥地」へ行ってしまいそう!] 2013年8月 2日

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