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長いものに 巻き取られる瞬間

comt201201.JPG月刊コンピュータテレフォニー1月号への執筆より

マーケティング最前線:連載第109回 2012年1月20日

長いものに 巻き取られる瞬間


通信と放送の融合と言われて、もう何年になるだろうか。いろいろ使い尽くされた言葉である。でも、業界や市場での垣根撤廃とは別に、各家庭では電話+ネット+テレビを「どのようにまとめるか」ということが今大きな節約術となる時代である。

もう家ではあまり使わなくなった固定電話。インターネットも家庭ではWebサイトの閲覧とEメールくらいの使用範囲。テレビは地元のケーブルテレビ(以下、CATV)という我が家では、電話とネットをまとめてパック料金にした方が、それぞれの月額基本料金の合計金額より安価に済む。

以前から検討していたので、十分わかっていたことではあったが、ついにCATV会社のお得なプロモーションにもろくも屈してしまった。CATVに電話やネットが巻き取られたという格好である。

加えて、訪問営業の方の絶好のタイミングと説明がわかりやすかったことが、最終的な陥落理由と言うべきであろうか。

このCATV会社には2010年初めにコモンキャリアが資本参加したので、以前から注目していた。今まで使っていた固定電話の番号を変えなくて済むというのも、気持ちが揺らぐ大きな理由となったことは確かだ。

一方、コモンキャリアが資本参加したポテンシャルもよくわかる。電話=通信会社というそれまでの構図が、時代の波によって崩れてきたことを自ら実感できた瞬間だった。しかも、安かろう悪かろうではなく、回線の安定度や回線スピードのコストパフォーマンスも向上している。

今回の乗り換えで一番驚いたのは、私の場合、月額2000円以上も安価になることと、CATV会社の営業や工事関連の人たちの対応の良さである。前者は固定電話回線、ネット回線費用やプロバイダ料金と、今までのCATV料金を加えての月額費用の合計額。

後者はCATV会社が地元住民のインフラを支える企業となるために、よりCS(顧客満足・カスタマーサービス)に力を注いでいる結果であろう。営業の方が訪問した際にも、そうした姿勢がよく伝わってくる。サービス内容の説明がわかりやすく、相談に対しても実に親切だ。

これが最後に背中を押すのである。たまたまネットの家庭内配線がうまくいかず、ネット回線が安定しないので、都合3回も工事の方に来ていただいたが、それでも根気よく対応してくれた。

一方で、今まで使っていたプロバイダ、電話回線やネット回線は、解約・撤去工事の日時を設定するために通信会社などへ電話をしなければならない。

しかし、電話回線だけはラストワンマイルでの交換機などの問題があり、CATV会社からの電話開通のお知らせが文書で郵送されてくるのを待って解約の電話をすることになる。その際に、解約理由を聞かれるので、「CATV会社でまとめてもらいました」と伝えると、そういう顧客が多いせいか、すんなり聞いてもらえた。

固定電話の全盛時代を知っている世代にとっては、通信会社へ解約の電話を入れるのは実に妙な感じではあるが。このように、CATV会社にするか、あるいは通信会社でまとめるかで、費用や組み合わせ方が異なるが、そのうち電気料金も一緒に......なんてこともあるのかもしれない。

長いものに巻き取られていく「新しい何か」が、時代と共に変化していくのは実に興味深いと思った次第である

[長いものに 巻き取られる瞬間] 2012年1月20日

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