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昼食でわかる"ガマンの時代"

1111_index_art.gif<月刊コンピュータテレフォニー11月号>への執筆より

マーケティング最前線:連載第106回 2011年10月20日

昼食でわかる"ガマンの時代"


以前であれば午前中の遅い時間に打ち合わせをした後は、知人にビジネスランチをお誘いしていた。夜の会食よりもスマートな感じで、「昼食でもご一緒に」とお昼のランチをしたものである。

しかし、最近はそうでもない。個人的には、あまり昼食をとり過ぎると夕食がおいしく食べられなくなることもある。でも、そんな自分だけの理由だけではなく、サラリーマンの「昼食事情」は以前と比べると大きく変わってきていることも、昼食を勧めない一つの理由である。

サラリーマンは自宅から、愛妻弁当かどうかは定かではないが、お手製のお弁当持参で出勤する人もおられ、コンビニや近くのお店で弁当を購入する人もいる。それも500円というワンコイン以上のお金は出さない人も少なくない。

このように、人それぞれに昼食のとり方が異なっていることが最近の特徴だ。例えば、弁当を持ってきている人は別途昼食に誘われると、夜に回して残業の前に食べる人もいるのではないだろうか。筆者は昼食を断れない時はそうしていた。さらに、震災後はサラリーマンが昼食に使える予算は400円以下とも言われている。

もはや大幅な給料アップが望めないデフレの時代において、40代のサラリーマンでは平均「月2万円」のお小遣いがそうさせているようである。安売りで有名な牛丼店などの各種ファーストフーズ店以外は、よっぽどの人気店でも昼食代が千円近くのところはお昼の12時前後にかなり混みあうものの、35分を過ぎるとそんなには殺到しない。

もう飲食店は、昼食時での2回転が非常に難しい状態になり、以前の「昼食難民」という言葉はもう無いに等しいのではなかろうか。

その昔、日本の食事は1日2食だったらしい。朝晩だけの食事では肉体的な労働がきついという理由で3食になったようだ。だから、空調の効いたオフィスでデスクワークをしている人は、昔に戻って2食でも良さそうな感じである。

昼食の低価格化と選択肢が増えたこと、さらに長引く不況のせいもあってか、最近の「昼食事情」は以前と比べると大きく変わってきていることも確かだ。ただ、こうした昼食代の節約において、当事者にさほど悲惨さはない。

子供の教育費や自分の趣味・嗜好品の購入のために節約しているだけであって、しっかり目的があってのやりくりで、きっと会社の同僚も同じような境遇だと思っている。これも消費者のトレンドとして捉える必要があろう。

一方、消費者の変化は飲食店にも当然影響している。昼間は飲食店にとって利益が薄い低価格化ランチで誘客し、何とか夜の来客を増やしたいという願望がある。しかしながら、夜は夜で"ウチゴハン派"が増え、仕事を終えてさっさと帰る人も増えているせいか、飲む回数や1回あたりの消費単価も増えていないなど、とても追い風とは言いがたい。

飲食関係の専門家によれば、固定客やリピーターを増やすには、こうした方法でコツコツと夜の新たなお客様を増やすしかないということである。結局、新規顧客獲得の課題は、サラリーマンの昼食事情や飲食店の低価格化ランチなどの話だけではなく、BtoC、BtoBに関わらず、その他の業種も同様であろうと思われる。

今はこの"ガマンの時代"をどう乗り切るか、ということになろう。

[昼食でわかる"ガマンの時代"] 2011年10月21日

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