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節電・節約時代での気持ちの揺らぎ

201107a.PNG月刊コンピュータテレフォニー7月号への執筆より

マーケティング最前線:連載第102回 2011年6月20日

節電・節約時代で


大手家電量販店の店頭では今夏の節電に向けて、例年のようなクーラーの新製品ではなく、売れ筋の「家庭用卓上扇風機」が並んでおり、なんだか見た目は昭和の香りがしそうな感じになってきた。

一方、企業においては休日の変更、冷房の設定温度の2度上げなどをはじめ、電力需要が一時的に少なくなる正午~午後1時は仕事を続行し、午後1~3時の間に昼休みを取るランチシフトも考 えられている。

もう少し暑くなると、さまざまなところでクーラーが使われ、消費電力が一気に上がるから仕方がないことである。そうした冷房・空調は会社など法 のビルや自宅だけではない 。

毎日通 勤 する電 車 やバスなども同じである。ただ、公共交通機関の設定温度はあまり決められていないようで、乗客が暑いと言えば設定温度を下げるケースも少 なくな い 。つまり、感覚的な温度設定なのである。

その た め 、これまで は 冷 え 過ぎの 電車やバス対策のために、真夏でも上着を持参している人もいたと思われる。例年のことなので、寒くてもあまりクレームを言わないでいたが 、さ す が に 今 夏 に 向 け て の 節電・節 約 志 向 に お いて は 、朝 からガンガンに冷え過ぎているバスに、黙ってはいられなかった。

運転手さんも毎度言われ慣れているのであろうか、あっさりクーラーを切ってしまった。声が大きい乗客に左右されるのもおかしいと思うのだが。真夏ならともかく、5月中旬の暖かい春の日では、たとえ気温が上がろうとも窓を開けさえすれば何とかなるから、余計に言いたくもなる。震災後の節電に向け、一世帯主として日々真剣に検討しているから、なおさらそう思うのかもしれない。

過敏になっているのは節電だけではなく、日常生活における節約にも関心が高くなっている。筆者の周りでは、この機会に個人消費の節約の一環として禁煙をした人も多くなってきた。震災後の風潮が後押しした結果である。

現在、日本における成人の喫煙率は23.4%で、ジョンソン・エンド・ジョンソンの調査によると、今後80%の人が禁煙志向のようだ。一昔前のタバコは広告や販促の効果もあって、"カッコイイ"というイメー ジ に 刺 激 さ れ て 喫 煙 し た 人 も多かったのではないだろうか。

当時は「タバコくらいは吸わないと......」ということを親にさえ言われたことをよく覚 えており、それが当たり前の時代であったから不思議である。

しかし、タバコへのイメージも大きく変化してきている。前述の調査結果によると、もはやタバコを吸う人は「ストレスが多い」「自分勝手」「だらしない」「意志が弱い」などのマイナスイメージとなっているようである。新社会人における喫煙者はなんと7 %で、すでに喫煙者は圧倒的な少数派である。

1日1箱410円のタバコを吸う人は年間で約15万円を消費することになるため、禁煙後の消費行動はどのようになるのか。マーケッターとしてそこが一番気になるところである。このように、震災後の節電・節約時代に入って、さまざまなことが変わりつつある。

もちろん、日常のマーケティング にも大きく影響しており、その変化点をしっかり読み取る必要があろう。ちなみに、筆者もこの節電・節約トレンドに乗って、震災後から禁煙した一人であることを付け加えておきたい。

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[節電・節約時代での気持ちの揺らぎ] 2011年6月22日

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