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マーケティング最前線:連載第100回を記念して

1105h1.gif月刊コンピュータテレフォニー5月号への執筆より

マーケティング最前線:連載第100回 2011年4月20日

100回を記念して


前号に引き続き、当連載「マーケティング最前線」の100回記念として、2003年当時を少し振り返ってみたい。あの頃も日本は景気が低迷していた。若い人は就職して以降、景気が良好ではない状況が継続しているため、昔の好景気の時代がどんなものなのか、きっと実感がわかないと思われる。

現在も、マーケティング現場は依然として不景気時の新規顧客獲得のプログラムが続いている。その最中、リーマンショックに続く、今回の東日本大震災、福島の原発事故の影響で、景気も底がまったく見えない状況になってきた。好景気などは、夢のまた夢かもしれない。

2003年に戻ってみよう。当時はIT化やデジタル化によって、CTI系、Web系、モバイル系などで通信とコンピュータの融合がマーケティングにおける応用へと進んでいた時代だ。今や当たり前になってきたモバイルキャンペーンや、携帯電話を使ったモバイルキャンペーンが出始めた頃で、大規模なキャンペーンを実施すると、データ処理のミスでいろいろなトラブルが起きていた。

例えば、顧客が購入した商品に付いているシールを別途応募用紙へ貼ってもらい、それを読み取ってデータ化する作業があった。ところが、読み取る機械は正常でも、応募用紙に貼ったシールがドラムにくっついたり、つまったりしたことが原因で大きな問題が生じた。

その頃はまだ完全なデジタル処理ではなく、アナログ作業との共存だったからである。応募者のデータを手作業で入力するのに、大規模なものでは2億円もかかった時代の話である。

現在の携帯電話やPCを使った、速く・安く・正確なデジタルプロモーションからすると考えられないことだった。そして、そのような段階から、もっと気軽に簡単に活用できるソーシャルメディア時代に突入する。

各種のプロモーション作業は2003年当時からすると、短い間に大きくステップアップし、また費用面においても大きな進化を遂げることになる。マスメディア時代においては、新たなメディアが登場すると、そのメディアの信頼性や前例が問われた。いわゆるメディア価値や、評価の判断基準が異なっていたからだ。

大手企業は、より安心・安全なものを選択する傾向が強かった。新たな手法が登場しても、各種キャンペーンなどのプロモーションで使って安全かどうかが真剣に問われる時代だった。多くの人が集まり、さまざまなコミュニケーションが可能なソーシャルメディアにおいては、個人が築いてきた大量の情報が無料のプラットフォームの中で息づいており、そこに企業が飛び込むという形でプロモーションは始まっている。

しかし、企業がソーシャルメディアを活用しようとしても、そこに携わる担当者個人の資質や判断も必要であるため、大手企業ほどなかなか参加できないという状況もある。ソーシャルメディアと旧メディアとの大きな違いは、ソーシャルメディアは企業ごとに実際に試してみないと、その効果が見えにくく、企業自体もソーシャルメディア活用のノウハウやスキルが蓄積されない点にある。

時代は変われど、失敗を恐れていては競争に負けてしまうことが多々ありそうで、そこだけは昔と変わらないようだ。

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[マーケティング最前線:連載第100回を記念して] 2011年4月22日

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