HOME » ブログ アーカイブ » ビジネス携帯とナンバーポータビリティ

ビジネス携帯とナンバーポータビリティ

mail.jpg

マーケティングが時代の潮流として顧客との関係性の構築やコミュニケーションを重視するようになったのは、ネットや携帯電話が日常の生活やビジネスに大きな影響を及ぼすようになってきたからだ。概念や定義としての言葉はそれこそ20年前から存在しているものの、もはやマーケティング現場ではこの考え方をはずして業務やプロジェクトを進めるわけにはいかなくなっている。

ITの進化がマーケティングに大きなインパクトを与えるのも、この時代の大きな特徴とも言える。今回のITマーケウォッチャー21号では、にビジネス携帯とナンバーポータビリティについて、マーケティング視点で述べることにする。


第21号 ビジネス携帯とナンバーポータビリティ


<ビジネス携帯への要望>


以前にビジネスで使う携帯電話のこと(ビジネス携帯への要望)を書いたが、ビジネスにおける携帯電話をもっと使いやすくしてほしいという願望は強い。とくに、ビジネスで使う電話は名刺に固定電話の電話番号が刷られているものの、固定電話to固定電話
でのケースがどんどん少なくなくなり、固定電話to携帯電話や携帯電話to携帯電話でのビジネスシーンが多くなってきた。

固定電話から携帯電話へかける場合、相手が出られない時は留守電に入れておかないと会社名はわかっても、ナンバーディスプレイの表示だけでは実際にその会社の誰から電話があったのか、不明である。リダイヤルすれば『どなたから電話を頂きましたか?・・・』という妙な電話となってしまう。

また、会社へのEメールを携帯電話に転送して読む時はいいのだが、時として返信する場合、携帯メールとPC(WEB)メールのやりとりになってしまい、PCのメイラーにそれらのメールが残らないために、後で処理が面倒になることもある。それよりも、もっと情けないのは迷惑メール対策で誰だかわからない長々
とした携帯メールアドレスは、どうみてもビジネス向きではない。


<ビジネスFOMA「M1000」は希望の星?>


NTTドコモから6月に発売されるビジネスFOMA「M1000」は、POP/IMAP対応でメールがサポートされているので、そのため複数のアカウントを登録でき、会社のメールアカウントをPCメールのように利用することが可能である。これはiモード対応ではなく、FOMAネットワーク「mopera U」を使うためのようだ。

この「M1000」は、前述のPCメール機能、Operaバージョン7.5を搭載したフルブラウジング機能、「Mzone」や公衆無線LANサービ
スが使える無線LAN機能、国際ローミング「WORLD WING」に対応した
グローバル化、さらに業務アプリの連動可能なアドインアプリ機能とかなりの多機能携帯となっている。

ただ、この端末は普通の携帯電話のような操作ボタンはなく、電話をかける時もスタイラス(付属の専用ペン)を使うようなタッチパネルとなっており、文字入力や発信の際の電話番号入力もタッチパネル操作であり、価格も5万円ぐらいということで、限りなくPDAやモバイルPCに近い携帯電話となりそうだ。

この「M1000」の開発やこのバックグラウンドにあるものは、単なるビジネス端末の投入という軽いものではなく、この商品や付随するサービスを見ると、将来に向けてのNTTドコモの深い思い入れや戦略が見え隠れする。

<ネットと携帯電話の融合!?>


2005年5月7日付の日経経済新聞には『ネット企業 携帯向け拡充』という見出しで、ヤフー、楽天、エキサイトの携帯電話向けサービスについての記事が書かれている。ヤフーは携帯サイト「ヤフー・モバイル」等メニューの増加や携帯版ブログを開設し、楽天は携帯での販促や携帯版ブログを実施するようだ。

中でもKDDIとエキサイトが開始した「PCと携帯の連携」を図ったポータルサイト「DUOGATE」は集客対策が必要なネット企業と今後の携帯電話の囲い込みを意識した携帯会社との思惑が一致したと思われる。これについては、同記事によれば、2006年に予定されているナンバーポータビリティ制度の導入に向けての施策の意味合いも強く、携帯メールのメールアドレスの変更やPCメールとの連動が大きなポイントであることが述べられている。

ネット企業大手のポータルサイトへの集客および広告ビジネスの競争は熾烈を極めており、その1つのシーズとしての携帯電話との融合は、携帯電話におけるネット広告の伸びと相まって、ナンバーポータビリティ制度の導入に拍車をかけている。また、携帯電話各社も飽和状態を迎えつつある個人消費としての携帯電話からビジネス需要の掘り起こし等、法人でのトラフィック増を望んでいる。

さらに、「M1000」のようなタイプがビジネス向けに市場に今後たくさん出回るとすれば、モバイルソリューションとしてのプラットフォーム開発として、SI会社のビジネスが見込めることにもなる。そのため、今後の携帯電話ビジネスを考えるとNTTドコモのビジネスFOMA「M1000」への期待はかなり大きいと思われる。


<マーケティングにも影響する今後の動向>


一方、携帯電話会社を変更しても電話番号が変わらないナンバーポータビリティ制度は、携帯電話の販売会社への影響も強く、今までのような安定収入が見込めるかどうかも大きな問題となっている。とくにビジネス需要と言っても、従来の販売では一般消費者が大半を占めていた店舗で、果たして企業への営業や販売ができるかどうかも重大なポイントとなっているようだ。

こうした動きは、一般企業のマーケティング現場でも少なからず影響を受けることも予想される。それは携帯電話のメディアやマーケティングツールとしての位置づけであり、今後の携帯サイトの活用を従来のネット戦略にいかに組み込んでいくか、ということである。

今まで以上にOFF-LINEとON-LINEとの組み合わせが幅広く深くなるために、プロモーションやプランニングにおいてはかなり緻密なものが要求されるであろうし、細かい仕様や手間がかかるかもしれない。例えば、今までは携帯メールはテキストメールに限られていたが、リッチメディアやストリーミングなど高速
化やパケット料金定額制によっては可能となるからだ。

加えて、携帯版のブログも速効性という利点を考えると伸びる可能性は高く、今後携帯電話を企業の広告や販促にどのように活用していくか。今後のネットと携帯電話の潮流は目が離せない。


【市場通信へのFAQ(1)】

よく聞かれる質問:FAQを順次アップしていきます。今回は<市場通信の得意分野は何ですか?>です。ご興味ある方は是非ご覧ください。

このエントリーを含むはてなブックマーク  はてなブックマークに追加

[ビジネス携帯とナンバーポータビリティ] 2005年5月15日

詳しくは、このコールセンター専用サイトをご覧ください。コールセンターのモニタリング、スクリプト、電話応対研修、トレーニング、モチベーションアップなど、自社でお困りの内容がきっと見つかります。

関連記事