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ネット企業とリアルマーケット

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ネット、ネットと言われつつも、「電話」の需要は衰えない。企業のWEBサイトでの電話番号表示はもはや当たり前になっている。固定電話はあまり使わなくなったものの、携帯電話やIP電話と書くよりも、直接話せるボイスの方が手っ取り早い。ネットでの訴求をしても、電話でのお問い合わせや相談が多いのも、誰もがうなずけることである。

ネット専業企業でも、電話での注文やお問い合わせを受けるところが多くなってきた。携帯メールのように短文の話し言葉のようなメール以外は、書くというアクションはやっぱり面倒である。ネットの到来と合わせて、ビジネス上、Eメールで「書く」「読む」という習慣が身についてしまったが、やっぱりコミュニケーションを図るには電話の方が楽なのである。

また、携帯電話やPCなどの機能で、意外に人気がある「FMラジオ」や「テレビ機能」というのも興味深い現象である。ラジオやテレビのマス広告の効果は薄れてしまったが、ラジオを聴く、テレビを見るというアクション自体は決して衰えてはない。ネット企業がテレビとの融合を迫るのもごく自然なことかもしれない。

一方ネットの世界では、ホームページやメルマガ、メールニュースなどのツールに加えて、ブログやRSS、あるいはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト&サービス)など、新たなネット上のツールの登場やサービスが展開されている。ネット人口が増えたとは言え、これらがすべてではなく、まだまだ一般的でもなく、少数派のものも多いのである。それぞれの利用人口やビジネスを構築する上での市場規模を試算すればわかる。コアになるには時間としくみが必要だ。

参考:SNSを「聞いたことがない」5割超、「利用したくない」8割弱

今までの習慣を変えるのではなく、今までの習慣に基づいたコアな部分はネットによって、新たに生き返ると思われる。電話、広告、ラジオ、テレビと長年親しまれた基本的なメディアやコミュニケーションツールはネットとの組み合わせで、様々な展開が図れるそうだ。そうしたメジャーなものと、ネットのコラボレーションが今後重要となろう。

加えて、ネットと既存の市場や業種との取り組みも必要となる。リアルマーケットでの商習慣や、そこで指揮をとる経営者層がネットへの理解が低いからでもある。未だにネットとの組み合わせのポテンシャルを感じ取っていない。最近の球団問題や電話事業、あるいは銀行との提携、テレビ局問題などで、初めてその存在を知った人も多いようだ。

ネットが電話、広告、ラジオ、テレビなどのコアの部分を担うようになると、次は様々な市場や業種に波及すると思われる。既に今もネット会社のノウハウがリアルマーケットに入り込みつつある。WEBサイト活用やネットでの集客、ネットでの顧客化、ネットでのコミュニケーションの方法を熟知しているからに他ならない。このようにネットに熟知している会社が、様々な市場や業種を制覇しそうな勢いである。それも時代の波かもしれない。

「うちの会社は別にネットなんか、あまり必要ない!」「よくわからないから、まだいいだろう!」「誰か部下にホームページを作らせればいい!」という、今までどおりの考え方をしている一方で、今も水面下で着々とネット活用とリアルマーケットとのドッキングが進められているかもしれない。

上記のような状況は、その他の市場や業種においても同様であり、今までのビジネスのシーズはいわば会社の顧客価値であり、企業資産でもある。長年の市場で蓄積された潜在顧客・潜在資産が存在していることを忘れてはならない。

逆にネット企業からすれば、大きく早くブレークさせるには、全く新たなニーズをつくるような高いハードルを越えるよりは、既に身近にある各資産を活かした方が近道であることは否めない事実である。

リアルマーケットでの慣習や商習慣、あらたなネット活用の可能性を見つけることは、今後の企業の存続や成長にもつながると思われる。それぐらいに、リアルマーケットにおけるネット活用は最重要課題ではないだろうか。

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[ネット企業とリアルマーケット] 2005年2月17日

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