月刊コンピュータテレフォニー6月号への執筆より
マーケティング最前線:連載第89回 2010年5月20日
ネットで変わる楽しみ方
旅行をすると、日本でも海外でも必ず行くのがスーパーマーケット。日本だと、地方にしか売っていない食品を買ってはその違いを試したりしている。最近では、地方の農協直売所にも行くことがある。
地元の人たちが食している野菜や果物、飲料などに出会える新たな発見がたまらない。帰りの旅行カバンに野菜や果物がいっぱい入っているのも少し滑稽な感じで、あまり人には見せられないものの、本人にとってはある種の満足感がある。きっと、そんな旅行をしている人も多いのではないだろうか。
「カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW」というテレビ番組では、よく各地方の違いなどが紹介されているが、筆者は以前から現地に行っては、そんなモノを探すのが旅の楽しみの一つになっている。海外に行くと、もっと楽しみはさらに広がる。
もちろん、観光スポットにも足を延ばすが、「これは日本にはないよなぁ」と思いながら、スーパーマーケットやドラッグストアを回ることは、実に楽しい。さらに、帰国後のひそかな楽しみもある。ネットで検索してネットショップにもないことがわかると、妙にうれしくなることだ。行った先の国の人がごく普通と思っている商品でも、外国人には魅力的に見えたりするものである。
つい先日、購入した50セントのスーパーのショッピングバッグは日本の通販サイトでも販売されていた。価格は店頭価格の15倍。そんなに高いものではないが、何故か心をくすぐるのである。
在日の外国人が日本で見つけたモノを海外にいる人に販売する「フラッタースケープ」というCtoCサイトがある。ネットプライスドットコムが運営するこのサービスサイトは、現役学生が考案した。現在、掲載商品は2500点で、販売先の国は38カ国としており、自分で購入して自分で値付けするなど、在日の外国人の中でかなり人気が高まっているようだ。
外国人の気持ちがよくわかるようなサイトである。海外のスーパーマーケットで買い物をすると、昔とは異なる感覚が新鮮だ。日頃、アマゾンなどネットのショッピングモールで各種商品をチェックしているせいか、実際にスーパーで陳列されているのを見ると「これこれ」という感じで手にとってしまう。初めて見た商品にもかかわらず、あまり違和感がなく程よい親近感が湧いてくるから不思議である。
また、そうした商品は、日本で購入するよりも非常に安価になっていることに気づき、さらに驚くことがある。デフレ+円高の影響もあると思うが、実に70%以上安価な商品も存在する。コスメ、フェイスケア、ボディケア、ヘルスケア、サプリメント、ステーショナリーなどは、旅先のホテルに帰ってさっそくパソコンのショッピングモールで商品の価格を比較することもおもしろい。
たとえ、自分があまり得意ではないジャンルの商品であっても、同サイトで人気度などもチェックすれば、家族や友人・知人のおみやげとして、かなり喜ばれるはずである。
こうした状況もグローバル化の一端であるのかどうか、あるいはこのようにネットの浸透で購買行動や習慣が変わりつつあることが良いのか悪いのか。あまり定かではないが、時代がどんどん変化しつつあることを逆に楽しむことが重要なのかもしれない。
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[ネットで変わる!旅行やショッピングの楽しみ方] 2010年5月20日
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