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月刊コンピュータテレフォニー6月号への執筆より
マーケティング最前線:連載第76回 2009年5月20日
ネット口コミで埋もれる商品
デジタル製品やPC関連、あるいは家電製品などを新規に購入する場合、ネット利用者であれば価格比較系サイトの売れ筋ランキングや購入者の書き込みをチェックするに違いない。しかしながら、ランキング上位の商品や書き込み数が多い商品でも、実際に購入した場合に果たして本当に満足するものかどうかがポイントとなる。
私事で恐縮だが、先日、デジカメで撮った写真をPCやネット、あるいはプリンタで楽しむ以外に、デジタルフォトフレームでの利用にトライしてみようと思い、それらの商品をネットでチェックしてみた。デザイン・機能性・使いやすさ・画質・満足度の評価や、ネット口コミなどを閲覧し比較してみたが、なかなか決断できない。
そのため、最寄の家電量販店へ出向き、実際に売り場で手にとって商品を確かめてみた。そこで驚いたのは商品数の多さである。実に多くの商品が陳列されていて、ますます判断できない状況に陥ってしまった。
ちなみに、デジタルフォトフレームの市場は年々伸び、メーカー数は2007年の9社から2008年には4倍の36社に増え、機種数も07年12月時点で17機種、08年には約5倍の88機種、製品数に至っては18製品から約8倍の141製品に急増したと、新聞に書かれていた。さらに、来年には193億円の市場規模になるとしている。つまり、今後ますます人気商品になるということだ。
話を戻そう。家電量販店にそのデジタルフォトフレームという商品を見に行ったのは4月初旬だったので、新入学や新入社シーズンのギフトシーズンに当たったのか、ネットでランキング上位の商品は既に「お取りよせ」状態で、在庫が品薄になっていた。そのため、ネットの事前チェックでは候補に上げていなかった商品を「この際いいか!」と、思い切って購入してしまった。
自宅に帰ってからネットで再チェックしてみると、購入した商品は何とランク50位、書き込みは0件で、その他のサイトの製品レビューも見当たらない。要するに、良いとも悪いとも言えない商品ということである。それも発売から半年も経過しているのに、である。疑心暗鬼のまま、早速セットして使ってみた。
ところが、予想に反して画質も操作性も良く、諸々のチェックポイントもOKで、かなり満足感があるのである。これはきっと、コストパフォーマンスの不明瞭さなど、なんらかの要因でネット口コミのなかで埋もれた商品になってしまったのであろう。
ネットのランキング結果が低い商品や書き込み数が少ない商品を購入する場合、かなりの決断が必要になる。いろいろな判断材料や実際に購入するための拠り所が少ないと不安になるからだ。今回のデジタルフォトフレームの購入に至るプロセスで改めてわかったことは、同じような商品を複数試してみないと、評価や良さが判断できないことに加え、パンフレットやネットで情報を得ても、実際に購入して使ってみないことには、本当の良さはわからないということである。
たまたま、価格.comランキング1位の同種商品を購入した知人がいたので、実際に商品を比較することができた。確かに1位だけのことはあったが、筆者の商品も決して引けをとらない。しかしながら、ネット口コミで埋もれると、売れ行きに大きな差が出るものだと実感した次第である。
と、先月執筆したこのコラムは雑誌に掲載されたが、その後、家族がもう一つほしいということで、今度は価格.comランキング1位の商品を購入した。実際にじっくり使ってみたら、使い勝手の良さ、ディスク容量、リモコンやFMラジオなどの機能、やっぱりランク1位の商品は50位と比べると、さすがに差が出ていることがわかった次第である。恐るべしランキングというべきか。しっかり他商品と比較してみて、初めてその商品の良さを理解した。
(なお、デジタルフォトフレーム購入する方は、是非、価格.comの「Trend News(トレンドニュース)」の「低価格な台湾製を中心に盛り上がるデジタルフォトフレーム」を読まれたし、参考になると思います。わかりやすく分析されたトレンドレポートです。)
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[ネット口コミで埋もれる商品] 2009年5月21日
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