仕事がマーケティングである以上、普段の生活の中で店舗やネットショップ、あるいは広告やプロモーションなどを見ると、仕事ではないのに「どうして?」と思うことがしばしばある。売上にマイナスに作用しそうな状況を見ると、この「どうして?」のスイッチがつい入ってしまう。
あるリアルショップで、商品を見ていると値段札がない。どうして価格が示していないかと店員さんに聞いたら、価格を聞くために店員に話しかけるからだそうで、どうも理解しがたい考え方であるとその時は思った。結局、一年後にはしっかり価格が表示されていた。思ったより、価格がリーズナブルであれば購入することもあるが、価格表示がないと高そうで別に購入しなくてもいいか、と思ってしまうからである。
外国のネットショップやカタログ通販においては、別に買うわけでもないが、見るだけでも楽しいし、情報収集のつもりでカタログやHTMLの広告メールを読んでいる。以前はクレジットカードで購入もしていたが、送料と税金が上乗せされるので、よっぽど必要なものしか購入しなくなった。
ある米国アウトドア系カタログ通販のネット版。メール登録すると、広告メールが頻繁に送られてくる。HTMLメールからサイトにジャンプすると、日の丸の日本国旗を入れて、"ようこそ○○へ、発送及び配達に関してはこちらをご覧下さい。"という日本がページの上部に書かれている。"○○はお客様に関する情報を第三者に提供しません"と書いてあり、まずは個人情報保護について主張している。半年前からこんな表示がされるようになった。きっと、メールを見ても、サイトへジャンプしても購入していないせいかもしれないが。
"○○は150年以上に渡って最善の返品制度をしてきました。お客様が100%満足されない場合、返金いたします。いつでも、どんな理由でも。それは簡単です。発送および配送に関してはこちら。"と書かれていた(書いてあるとおり忠実に転写)。あまり完璧ではない日本語であるが十分理解できる。事実歴史あるアウトドア系カタログ通販会社である。
しかし、問題はその後であり、日本語はこれだけで、あとは全部英語表記である(正確に言うと、半袖のワイシャツの広告バナーには、なぜか"クールビズ"とカタカナが入っている)。発送及び配達はこちらとしながら、あとは英語で見てください、ということでしょう。
購入促進する意欲はわかるが、これで購入しようと思う人は少ないのではないだろうか。どうして、発送や決済なども日本語で説明しないのか。あるいは、なぜこのように中途半端なのか。形だけでしているのか。「どうして?」という思いが強くなる瞬間である。
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[「どうして?」という思いが強くなる瞬間] 2008年8月19日
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