月刊コンピュータテレフォニー6月号より
マーケティング最前線:連載第66回 2008年6月20日
もう昔にはもどれない!?
ネットの浸透は日常生活のさまざまな習慣を変えつつある。会社や自宅において各自のネットの使い方は千差万別で、単なるメディアやコミュニケーションツールと割り切っていいものかどうか。そんなに単純ではなく、購入や決済、地図、辞書、百科事典、何でも相談室、等々使い方が広がっているので、ひと言でネットを何と表現していいのか、もはやわからなくなっていることも事実である。
最近は筆者も同様で、ネットの使い方の幅が以前よりも広がっていることに改めて気づく。きっと、これを読まれている読者の方も既に感じていると思うが、ネットをいろいろ使うと、もう後戻りはできないようになる。
1つは"早知り"。先月、女子バレーボールの北京五輪世界最終予選兼アジア予選がテレビ放映されていたが、こうした放送は時間差で編集しているので、実際の試合よりも遅れて放映されている。
そのため、テレビで第3セットが終わった頃には、ヤフーのニュースやトピックスに結果が出る。セットカウントが2−1になって接戦の時などは、勝敗が気になり、堪らずサイトをチェックする。携帯電話でもチェックできるので、帰宅途中で結果がわかっても、家人がテレビで勝敗のゆくえを気にしながら観戦している時は、「勝ったね!」と家に帰っていきなり口走らないようにしたいものだ。
2つめは"購入情報のチェック"。商品を購入する際、価格や品質以外にもその商品を購入した人がどのように使っているのか、使い心地や操作性を実際に使っている状況で判断したくなる。この場合には、検索サイトの画像選択で個人のブログサイトなどCGMの写真を探して参考にすることがある。
テキストでの感想やレビューも大事だが、個人の画像および動画は購入する際の大きなヒントになるからだ。例えば、アパレルやスポーツ用品において、自分に似合うデザインかどうか、既に購入している人の画像は参考になることも結構多い。
3つめは"近隣・地域情報チェック"。自宅近くのショップ情報は、店名を検索サイトでチェックすると、さまざまなCGMがヒットする。その評判の良し悪しについて、ショップに行く前から何らかの情報を得ることができる。
最近、立ち寄るショップは、元々フランチャイズであったが、店長がオーナーになったようだ。そのショップの場所を1年前から探してやっと見つかったとか、店員が何年に入社したなどといった情報も、ショップの物件を仲介した不動産屋さんのブログに書かれていた。
そして4つめは、ご存知グーグルマップの"地図と航空写真"である。見知らぬ遠い場所を調べるために利用するのではなく、これも身近な近隣・地元地域周辺の位置や場所を確認するために使うことが多くなってきた。
自分が生活する日常生活圏はわかるのだが、近いけれど商圏や駅勢圏が異なると、記憶があやふやでどうも自信がなくなって、行く前には必ずグーグルマップでチェックする習慣が付いた。航空写真を見て、駐車場は広そうだということも確認しつつ、おかげで少し行動範囲が広がったかもしれない。
このように、ネットによって単に習慣が変わっただけではなく、今まで出来なかったことができる。善し悪しは別として、もう昔にはもどれないのである。
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[もう昔にはもどれない!?] 2008年6月20日
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