“集合知”という言葉がこんなにも使われるとは思わなかった。しかし、個人が書いたものを日常ネットで目にするようになり、しかも、大きな影響力を持つようになったことは揺るぎない事実である。個人の生活や企業の各種アクションにも、今やこの集合知の活用は欠かせない。
先週、翔泳社さんから、『「みんなの知識」をビジネスにする』という書籍が送られてきた。副題には「クラウドソーシングの可能性」という文字が入っている。今後、集合知をいかに生かすか、あるいはクラウドソーシングをどのようにビジネスとして考えていくか。この難しい内容を一冊の本にまとめている。
著者はオウケイウェイヴの代表取締役社長の兼元謙任氏とフリージャーナリストの佐々木俊尚氏で、それぞれに面識があり、興味深い内容なので一読させて頂いた。両人の対談から始まり、この両人と様々なゲストを加え、書籍内容のほとんどは対談形式で書かれている。
“集合知”や“クラウドソーシング”については、実際にネット系ビジネスに関わっておられる人と話す際は、それぞれに考え方が異なる。そのため、この難しい内容にチャレンジするには、このような形が良いのであろう。
それゆえ、この本で1つの解を求めてしまうと、あまりスッキリしないと思われる。ただ、各々が語る“集合知”の考え方は分野が異なるので、その捉え方が実におもしろい。たぶん、それがこの本の狙いであると思われる。著者も述べているように、この本は一里塚と表現しており、「これから何かが始まる!」そんな予感を与える本である。お勧めである。
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[『「みんなの知識」をビジネスにする』を読んで] 2008年3月29日
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