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月刊コンピュータテレフォニー4月号より
マーケティング最前線:第63回 2008年3月20日
ネット利用の恩恵と情報セキュリティ
この月刊コンピュータテレフォニーのコラムは毎月執筆し、5年を経過している。その前の連載からすると、既に8年近くも書いていることになる。もはや“毎月の習慣化”であり、さほど苦ではない。そして、原稿執筆から校正作業に関しては、基本的にEメールのやりとりで済むようになっており、これはこれで無駄な時間が省ける。
相互ネットの恩恵を受けており、通常の業務ではかなり助かっている。このような連載執筆のほかにも、機関誌や情報誌の原稿依頼、執筆原稿の送付、執筆後の編集・校正と、これらも企画会社の担当者とは顔を合わすことなく、Eメールだけでも何も問題がなく、発行までの作業はそれぞれ淡々と進行する。
これは、各種講演やセミナー講師の依頼についても同じである。多少話した方が良い時だけは電話で打ち合わせることもあるが、ほとんどはEメールのみである。時として、面会を希望される担当者もおられるが、別に対面で話を聞かなくてもEメールでの連絡で十分に理解・了承する内容であれば、むしろ口頭では説明が大まか過ぎて、逆に理解できないことも多い。何のための訪問や面会なのか、最近不可解に思うこともしばしばある。これは、Eメールによるテキストでの業務プロセスに慣れてしまったことも一因であろう。
また、最近の原稿依頼は、こうしたコミュニケーションの特性を理解している担当者の方も多く、そのプロセスは実に手慣れている。最初に郵送やFAXで企画内容と執筆要領を送ってきて、その後に諾否の連絡を電話やEメールで待つという手順である。
もちろん、原稿の構成案や訴求ポイントなどについても送られてくる文書に書かれており、実にスマートな印象を受ける。つまり、実際に執筆依頼者に面会のアポイントを取り、口頭で依頼内容を説明して承諾を得るという時間を短縮することは、もはやこのネット時代には当然であろうという感じがする。
むしろ、お互いに時間を割いて形だけのミーティングを行うのは、無駄かつ無意味な感じがするからだ。こうしたEメールや電話・FAXなど、現在のコミュニケーションツールをうまく使い分けて、効率的に業務を遂行するスタイルは随所に広がっており、実に良いことだと思っている。
しかし一方で、このように便利になってきたオープンなネット利用の裏側では、当然ながら情報セキュリティの問題が付きまとう。次世代電子商取引推進協議会(ECOM)や日本データ通信協会タイムビジネス協議会では電子署名、タイムスタンプの普及を推進している。また、「eID(国民IDカード)」の議論も活発化している。賛否両論はあると思うが、利用者自らがネット環境を守り、育成していく気持ちを忘れてはならないと思う。
ところで、「情報セキュリティの日」があるのをご存じだろうか。節分の前日で2月2日。語呂合わせで決めた日にちではなく、「情報セキュリティの向上への気運を全国的に波及・浸透させるとともに、広く官・民における意識と理解を深めること」を目的に、「第1次情報セキュリティ基本計画」が決定した2006年2月2日を記念し設定されたようだ。
日常業務でネット利用の恩恵を受ける一方で、情報セキュリティについて、もっと気を配ることも重要であろうと思われる。
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[ネット利用の恩恵と情報セキュリティについて] 2008年3月20日
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