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月刊コンピュータテレフォニー3月号より
マーケティング最前線:第62回 2008年2月20日
開業医におけるネット活用
自分の健康や病気について、米国の調査結果で興味深いものがあった。医者よりもまずネットで情報収集をする人が多いというものだ。全体の59%が検索サイト、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)、ネット掲示板など、ネットを使って健康に関する情報をチェックしているらしい。最も信頼できる情報源としては、やはり医者を選んでいる(75%以上)ものの、病気や症状に関する情報はネットを利用する傾向が高いとしている。
ネットではさまざまなことを調べ、多くのコンテンツを見つけることができるために、利用範囲がどんどん広くなっている。米国の調査のような傾向は今後も増大すると思われる。ある眼科で目薬を処方してもらい実際に使ってみたら、どうも痒みがある。試しにその目薬をネットで調べてみると、「人によっては痒みを伴うこともある」と書かれていた。
それで自分には合わない薬であることが判った。たぶん、今までだと他の医院を探していたかもしれない。同じ眼科で異なる目薬を再度処方してもらい、一件落着。人気のある医院ほど、患者1人当たりの診療時間が短くなるせいか、細かいところまで説明を受けられないことも多々あるであろう。
そんな時、補助情報としてネットを積極的に活用することも十分あり得ると思われる。ただ、患者の方も治療の仕方や薬の処方について、医者から一方的に聞くだけでいいのだろうか。逆に、患者自身がネット活用によって簡単に調べることができるようになったことで、より医者と患者との信頼関係が増すような気がするのである。
とくに、都市部に集中する開業医にとっては、こうしたネットを使ったサポートも、ビジネス視点に立てば今後は重要になるに違いない。自宅と職場が離れている人の多くは、歯科や眼科に行く場合、毎日出勤する職場の近くで医院や病院を見つけ、通院するのではないだろうか。
例えば、歯科。筆者の会社近くには、それこそ20以上の歯医者さんが存在する。しかしながら、初診で行く場合にはどこが良いのか決め手を欠くので、選択するのが結構難しいのである。結局、行かなければと思いながらも忙しさにかまけて、つい行かずじまいになっている人も多いのではないだろうか。そんな気持ちを抱いていたある日、会社の近くにできた歯科医院のチラシを受け取った。
1件ずつオフィスを回ってダイレクトハンドでチラシを配布している。そのチラシには先生と助手が写真に納まり診療のポリシーなどが書かれていた。さっそくネットでその歯科医院を調べてみたら、チラシとサイトコンテンツとの統一感があり、デザインも内容も印象が良いので結局通院することになった。
それから半年間、毎週歯の治療をしてもらったが、治療に関する説明や治療自体も丁寧で満足している。そのため、近くにオフィスを持つ知人にも紹介するなど、今では虫歯予防として毎月通院し、かかりつけの主治医となって頂いた。
米国では開業のサイトコンテンツやSEO(検索エンジンの最適化)にかなりの投資をしているようである。開業医におけるネット活用はまだまだやれることがたくさんあることを、患者の1人としても実感している。
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[開業医におけるネット活用] 2008年2月21日
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