どのお店に行っても、ポイントサービスがあって、勧められるままにポイントカードを作ってもらう。そんなことが頻繁に続くと、そうしたカードで財布は“分厚く”なり、まさにメタボ状態のような財布になってしまう。
さらに、ポイントカードが多くなると、その他クレジットカードやキャッシュカードも含めて収納しようと、より大きい財布に替えたり、カード専用のケースを購入したりすることになる。ポイントカードで得をする金額よりも新しい財布やカード収納ケースを購入する金額の方が上回っていることに後になって気づく。
そんな人は多くないと思うが、他社や他店との差別化策として出されるポイントサービスは、財布の収納力やカードケースの収納力等物理的な問題によって、日常携帯してもらうかどうかが決まる。消費者の重要度によって、財布に入りきれないポイントカードは自宅のどこかに置かれることにもなる。
しかし、購入時においては自宅に置いてきたポイントカードのお店よりも、実際に財布などの収まっているポイントカードのお店をつい優先してしまう消費者心理。つまり、ポイントカードを出しているお店の競合は同業他社ではなく、消費者の財布などに入っているポイントカードとの競合になる。そんな財布内競合で負けたお店はポイントサービスの効果が落ちてしまう可能性は高い。ポイントカードを使ってもらうよりも前に日常持ってもらうことが先決というのも、お店からするとちょっとつらい。
一方、消費者にとっては、一枚のカードで各お店のポイントサービスをまとめてもらえないか。そんな希望を抱くのではないだろうか。
2007年9月20日付の日本経済新聞15面には、大日本印刷とフェリカネットワークスは、携帯電話「おサイフケータイ」機能によるポイントシステムの構築で連携という記事が掲載されている。同紙によれば、システム導入費用が数千万円かかっていた従来のポイントシステムを、今度は大日本印刷との共同開発で、中小企業向けASPサービスとして数百万円での利用が可能となるようである。
この「おサイフケータイ:ポイントシステム」機能によるポイントサービスが増え、何枚ものポイントカードを持ち歩かなくてもよくなるのかどうか。財布のメタボ解消によって、昔のようなスマートな財布の復活はありうるのか。実に興味深い。
参考:中小向け携帯でのポイントシステム構築、大日本印刷とフェリカ
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[財布のメタボ解消!?ポイントカードのおサイフケータイ化] 2007年9月20日
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