価格、流通、製品、販売促進、マーケティングの基盤となるこの4つの大きな要素は競合他社と競争すればするほどに、重要になってくる。とくに、他社の動きが速い場合は、その動向を踏まえて戦略・戦術面の見直しが求められる。業績が悪化すると、よくトップ層から“根本的なマーケティングの見直し”という言葉が出てくる。それらを新聞で発表すること自体、疑問に思う時がしばしばある。外部というより内部に向けての発言ではないかとさえ思う時がある。
競争があるところには、そこにはマーケティングが必要となる。競争相手がいなければ、あまり力を入れる必要もないのがマーケティングでもある。逆に最前線の競争激化している状況だとすれば、“根本的なマーケティングの見直し”という舞台裏を発表することが、果たして得策かどうかである。内なる目標を外にアピールする企業文化がどうしても理解できない。しかし、そこには統制がとれていない裏側も垣間見ることができる。
たとえば、携帯電話。携帯キャリア各社のマーケティングの動きは今やブランドスイッチへの防止、いわゆる離反防止へと大きく傾き、毎日のようにサービスプランや料金システムの見直しが発表されている。競争に勝つために利益を少しずつ減らしながらの商品投入はきっと身を削る思いであろう。
ある携帯キャリアでは、10年以上継続契約している家族は、家族の誰かが解約して他社に移っても、再度戻ってくれば基本料金が50%割引となる“出戻りOK!”のファミリー割引プランを発表している。“戻りやすく”すれば、逆に“出やすく”なる危険性もはらんでいるが、いろいろシミュレーションされた結果であろうと思われる。
マーケティング視点で携帯キャリアの動きをチェックすると、その裏側が読めることもある。どの程度深刻な状態なのか、どれくらい他社を気にしているのか、あるいは、社内統制がとれているかどうかなど、実に興味深い。あらためて、“マーケティングの見直し”とは何かを再考してしまった次第である。
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[マーケティングの見直しとは何を意味するのか] 2007年6月27日
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