日本語は実に曖昧なところがある。それが良い時もあるが、ことビジネスの現場ではそれが業務に支障をきたす。日本古来の「侘び・寂び」の趣がそうさせているのか、言葉の的確さで業務の進行も遅れるかもしれない。
とくに重要なのが動詞の選び方であろう。文章を書く人はわかると思うが、日本語特有の最後の動詞の違いで意味が全く変わるため、結構動詞の選択に迷うことがあるに違いない。最後の最後まで読まないと日本の文章は理解できないのだ。
「と思う」「と思われる」「と言われている」「ということが望ましい」などなど、最後まで油断出来ない。言い切るのか、曖昧な感じになるのか、時として語尾で肩透かしになることも多いからだ。きっと、動詞が前にくる言語国の人(外国人)からすれば難しいに決まっている。とくにこれが話し言葉になると日本人だって、最後まで聞き取らないと判断できないからである。
また、言い切り表現も曖昧さを持っている。一番わからないのが「設定する」という表現だ。インターネットやパソコン環境での「設定する」という意味は的確だが、ビジネス文書の「設定する」はよくわからないことが多い。
(実は小生もこの言葉を多用してしまう)
2004年3月12日付け日経産業新聞21面に「身につく知識:考える力」というテーマでデシジョンシステム社長:飯久保広嗣氏が鋭いことを指摘している。
課題を検討するときには「○○について検討する」とか、「△△を見直す」といったように、「検討する」「見直す」というような言葉を使う。しかし残念ながら「検討する」「見直す」という言葉では、取り込む事柄が不明確で、周囲の人にも伝わらないきらいがある。
実に的確な指摘だと思うのである。また、同氏はそれに置き換わる言葉として「究明する」「選定する」「分析を行う」などの的確な表現の方が伝わりやすい、と述べている。
かなり参考になりましたが、今後「検討する」「見直す」「設定する」を使わないようにするとなると、今日からあまりにも気になってしまって、レポートが書けなくなってしまいますねー。
(書きながら、自分で自分の首を絞めてしまいそうで・・・・・・。これから、そんな表現は使いません!
・・・とは断言できないので、「その方が望ましいですね」、という曖昧な表現で逃げたい!?うーん、やっぱり、曖昧な表現は必要かも、いや、必要だ!)
そう言えば、「赤あげて!」「白あげて!」「赤下げないで・・・」というお馴染みの遊びは、日本語の語尾の表現方法があってこそ出来るものだなーって、あらためてそんなことを考えてしまいました。
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[ビジネスにおける曖昧な日本語] 2004年3月12日
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